どうも、YUKINTAです。
本日、模試がありました。
英語・リスニング・数学の3科目。
英語・リスニングはまぁまぁなんだけど……
何ですか、あの数学の難しさ。
マークシート式だからまだ良かったにしろ、ほぼ全て当て勘ですよ。
結果が来るのが恐ろしい……
……では、本編に入りましょう。
苦しい中での第7章。
さぁ、何処まで行けるのか……
では、始まり!
【TRUTH】
≪7章 年の差、とは……≫
【4月16日(土)】
今日は土曜日で休日なのだが、第3土曜日と言う事で授業がある。
全く、誰がこんな事を考えたのだろうか……
「と言う事は考えず、早く学校へ行くか」
どうせ考えたってろくな事にはならないだろうし。
そして、1人で学校に向かう……はずが。
「俊一、おはよー」
「おはよー」
何故だ……
何故、この2人がここにいる?!
「そうか、俺はまだ夢を見てるんだな。寝なくては……」
「ナナぱーんち」
可愛らしい声と共に眼前に迫る拳。
ゆっくり感じるように思えるのは……走馬灯の所為か。
「起きる。起きるから、その拳をどけて下さい」
「よろしい」
満足顔で危険物(拳)をしまう那奈。
危険物(拳)から発せられるオーラは何だったのか、とか
危険物(拳)の迫るスピードの速さは如何ほどなのか、とか聞きたい事は山程あるが、
第二撃を防ぐためにもそれは黙っておこう。
「…それで、何で君達が」
「えぇと、それはね……」
そして那奈は、事の真相を話し始めた。
−それは、昨日の夜の事……
「もしもし、杉山さんのお宅ですか」
『そうですが……って、知樹さんですか?』
「はい。ちょっと、那奈に代わって貰えますか」
『分かりました。那奈−−! 知樹さんから電話よーー!!』
『知樹から!?』
『もしもーし』
「おぅ。で、俊一はどうだった?」
『うーん。俊一の方がやさしーかなぁー』
「な……何!?」
『ウソウソ。知樹の方がやさしーよ』
「お前なぁ……」
『じょうだんじょうだん。それで、何か用?』
「あぁ、そうだった。明日、学校に来るんだろ?」
『うん』
「それで、俺はちょっと早く行かなきゃいけないから
俊一と一緒に行ってくれないか?」
『俊一と?』
「そう。あいつが来るのは、俺より大分後だからな」
『……分かった』
「それじゃ、明日学校でな」
『うん。またねー』−
「……だってさ」
「知樹の奴……」
そういう事なら俺に連絡くらいしてくれよ。
いきなり現れるから、驚いたじゃないか。
「まぁいいや。2人とも、行くか」
「「うん、行こう!」」
お、はもった。
何かこの2人、時々はもるんだよな。
歌でも歌ってみたらどうだろうか……
……と言う事で、現在校舎前。
「あぁ、変な誤解されませんように……」
「何言ってるの、俊一?」
「いや、何でもない」
……いや、何でもなくない。
何故ならば、校舎前で祈っていた理由が……
「あ、可愛いーー!」
「あら、本当ーー」
「先生、結婚していたんですねー」
「え、本当ですかーー!?」
こういう事になってほしくなかったからだよ……
「あのなぁ……。こいつらは、とも……」
「とも……何ですか?」
「いや、何でもない」
あぶない……
つい、知樹に罪を被せる所だったよ。
もし止めずに喋っていたら、明日は多分学校にいないだろう。
……俺が。
「えー、言ってくださいよー」
「そうです、言ってください」
「だから何でもないって言ってるだろ。
それに変な誤解しないでくれよ。こいつらは、俺の子じゃないんだからな」
そう言って俺は、那奈と智を連れて職員室へ逃げ込んだ。
勿論、後ろからは……
「じゃあ、一体誰の子だって言うんですかーー!?」
……知るかっ!
「とーもーきー……」
職員室に着いた俺は2人を連れ、そう呟きながら知樹の元へと向かった。
「おぉ、俊一。2人とも、校舎内での反応はどうだったかい?」
「何か、俊一がすごいことになってたよー」
「……かんちがいって、こわいね」
智、その通りだ。
なので、その事件の発端となる人物を説教しなくてはな……
「知樹……」
「何だよ、俊一。ここまで来る途中で、何かあったのか?」
「あぁ、そりゃあったさ。
ここまで来る途中で、女子生徒達に変な勘違いをされたんだよ」
「あちゃー……。それは、お気の毒に」
……プチッ。
「お気の毒にだと!? 他人事の様に言うな、知樹!
お前が2人を連れて学校に行けば、
俺は変な誤解をされずに此処まで来れたんだぞ!?」
「まぁまぁ、そんなに怒るなよ。しょうがなかったんだからさー」
「しょうがなかったってなぁ……!」
知樹よ、俺は今猛烈に腹が立っている。
しょうがなかったとはいえ、俺の許可も無く実行に移すか?
せめて、俺に許可くらい……
「……なぁ、俊一」
「何だよ」
知樹は、ある方向を指差している。
そして、指差す先には……
「「うぅっ……」」
那奈と智が……泣いていた。
「あ……えっと、その……」
「ケンカは、いけないよ……」
「……すみませんでした」
智の泣きながらの訴えに、もはや謝るしかなかった。
「俊一。今後は、気をつけるように」
「……はい」
何か、完全敗北です。
「……あ、校長が来たぞ。俊一、席に戻れ」
「お、おう」
俺が凹んでいると、校長が職員室に入って来た。
なので、立っていた職員は各自席へと着く。
「……で、校長は期待通りの事をしてくれたな」
「あぁ。あれが校長の常識って奴なのか」
「あたまが……」
「せなかがいたいよ……」
職員室から出て、この一言。
それもそのはずである。
何故なら……
−「おや、知樹君。その子達は一体?」
「あぁ。今日は授業があるという事で、知り合いを連れて来たんですよ」
「ほう。ちょっと2人とも、来なさい」
「……でも」
「大丈夫かな……?」
前者は那奈、後者は智。
まぁ、不安になる気持ちは分からなくはないな……
「大丈夫さ。……多分。さぁ、行って来い」
「う、うん……」
知樹が言うと、2人はかなり、かなり不安そうに校長の元へ歩いていった。
「はーはっは……。いやー、随分と懐かしいものだよ。子供と間近で会うのは」
そして校長は那奈の頭を撫で、智の背中を叩いた。
「うー……」
「いたい……」−
まぁ、校長がやるんだからねぇ……
「とりあえず、教室に行こうか」
「あぁ、そうだな……」
前者は俺、後者は知樹。
何か、教室に行かなきゃずっとここで立っているような気がするし。
「さぁ、2人とも行くぞ」
「「う、うん……」」
どうやら、2人にとっての校長の印象がさっきの事によって決定してしまったらしい。
……校長、御愁傷様です。
……現在、2年1組の教室前。
「知樹、祈ってもやはり無駄なのだろうか」
「あぁ。おそらく、駄目だろうな」
「知樹、どうしたの?」
「いちどあることは、にどある……」
……智、お前は何歳だ。
本当に小学校1年生なのか?
しかも、そんな事言われたら祈れないじゃないか。
「じゃあ、入るか……」
そう呟き、いざ教室の中へ。
そして、結果は……
「可愛いーー!」
「如月先生のお子さんですか!? それとも、杉山先生の!?」
「それとも、お2人の!?」
分かってましたよ、はい。
しかも、最後のは一体何ですか……
まぁ、聞かなかった事にしておくが。
……お、流石に知樹にも効いていたようだな。
少し気分が和らいだ気がするよ。
「まぁ見ても分かるように、今日はゲストが2人いる。さぁ、自己紹介を」
俺の合図で、那奈の紹介タイムスタート!
「杉山那奈です。小学校2年生で、8さいです。それで……」
「杉山智です。小学校1年生で、7さいです」
お、今度はちゃんと自己紹介出来たな。
しかし……
「きゃーー!!」
「可愛いーー!!」
はぁ……
誰か、耳栓を用意してくれませんか?
男性陣もそう思っているみたいで、耳を塞いでいますよ。
「それじゃ、朝のHRを始める」
いつまでもこうしていると、朝のHRが潰れそうです。
……いや、本当に。
「……という事だ」
「起立。気をつけ、礼」
「さようなら」
うむ、良い返事だ。
横から見たら、小学生の号令に見えなくもないが……
「那奈ちゃん、智君、またねーー」
「また来てねーー」
そう言って女子生徒達は、教室から出て行った。
勿論、その時男子生徒達は耳を塞いでいたが。
……やっぱり、那奈達を連れて来る時には耳栓が必需品になりそうだな。
明日、買いに行くか……
「で、知樹。今日の感想はどうだった」
「前の生徒達の方が良かったかもしれない……」
「おいおい……。まぁ、俺も今日はあまり良くなかったが。
那奈と智はどうだった? このクラスの感想は」
さぁ、現代の小学校1・2年生の答えは如何に!?
「んー。わたしは楽しかったな。ここの人達、やさしかったし」
「ぼくはちょっと……」
うーむ、智の方はあまり良くなかったらしい。
……仲間だな。
「それじゃ、職員室に行きますか。……あ」
職員室という言葉で、2人は何か嫌そうな顔をしていた。
校長、どうやらもう印象が確定してしまったようです。
「那奈達は、職員室前で待ってるか? 俺なら早く出て来れそうだから」
俺が聞くと、2人は『そうする』と言った感じで頷いた。
どうやら、職員室は2人にとって最悪の場所になってしまったらしい。
まぁ、学生からしてみれば当然なんだけどな。
……俺の時は。
「それじゃあ、職員室に行きますか」
「……あぁ」
そう言い俺達は、職員室へと向かうのであった。
そして、職員室に入った2人は……
「じゃあ、さっさと仕事を片付けますかね」
「そして、急いで脱出するんだ。職員室から」
そう呟き、作業開始。
一応言っておくが、職員室はもう俺達にとって『魔の空間』と化していた。
……数十分後。
「それじゃあ、俺はこの辺で……」
「あぁ。那奈達の事頼むぞ」
「任せとけ」
そう言って俺は、職員室前で待っている那奈達と一緒に学校の外へ出た。
「那奈、智。これからは、職員室だけには入るんじゃないぞ」
「「う、うん……」」
はもってこの返事。
まぁ、職員室にはあの校長がいるからな。
それに、校長の印象は永遠に変わらなそうだし……
「それじゃ、帰りますか」
「うん、帰ろっか!」
「そうだねー」
とりあえず、俺は那奈達を家へ送ってやった。
子供だけで夜道を歩かせる訳にはいかないからな。
……まぁ、那奈がいるから安全と言えば安全なんだが。
「何か言った、俊一?」
「いいえ、別に、何も」
−−−To be continued−−−
本日、模試がありました。
英語・リスニング・数学の3科目。
英語・リスニングはまぁまぁなんだけど……
何ですか、あの数学の難しさ。
マークシート式だからまだ良かったにしろ、ほぼ全て当て勘ですよ。
結果が来るのが恐ろしい……
……では、本編に入りましょう。
苦しい中での第7章。
さぁ、何処まで行けるのか……
では、始まり!
【TRUTH】
≪7章 年の差、とは……≫
【4月16日(土)】
今日は土曜日で休日なのだが、第3土曜日と言う事で授業がある。
全く、誰がこんな事を考えたのだろうか……
「と言う事は考えず、早く学校へ行くか」
どうせ考えたってろくな事にはならないだろうし。
そして、1人で学校に向かう……はずが。
「俊一、おはよー」
「おはよー」
何故だ……
何故、この2人がここにいる?!
「そうか、俺はまだ夢を見てるんだな。寝なくては……」
「ナナぱーんち」
可愛らしい声と共に眼前に迫る拳。
ゆっくり感じるように思えるのは……走馬灯の所為か。
「起きる。起きるから、その拳をどけて下さい」
「よろしい」
満足顔で危険物(拳)をしまう那奈。
危険物(拳)から発せられるオーラは何だったのか、とか
危険物(拳)の迫るスピードの速さは如何ほどなのか、とか聞きたい事は山程あるが、
第二撃を防ぐためにもそれは黙っておこう。
「…それで、何で君達が」
「えぇと、それはね……」
そして那奈は、事の真相を話し始めた。
−それは、昨日の夜の事……
「もしもし、杉山さんのお宅ですか」
『そうですが……って、知樹さんですか?』
「はい。ちょっと、那奈に代わって貰えますか」
『分かりました。那奈−−! 知樹さんから電話よーー!!』
『知樹から!?』
『もしもーし』
「おぅ。で、俊一はどうだった?」
『うーん。俊一の方がやさしーかなぁー』
「な……何!?」
『ウソウソ。知樹の方がやさしーよ』
「お前なぁ……」
『じょうだんじょうだん。それで、何か用?』
「あぁ、そうだった。明日、学校に来るんだろ?」
『うん』
「それで、俺はちょっと早く行かなきゃいけないから
俊一と一緒に行ってくれないか?」
『俊一と?』
「そう。あいつが来るのは、俺より大分後だからな」
『……分かった』
「それじゃ、明日学校でな」
『うん。またねー』−
「……だってさ」
「知樹の奴……」
そういう事なら俺に連絡くらいしてくれよ。
いきなり現れるから、驚いたじゃないか。
「まぁいいや。2人とも、行くか」
「「うん、行こう!」」
お、はもった。
何かこの2人、時々はもるんだよな。
歌でも歌ってみたらどうだろうか……
……と言う事で、現在校舎前。
「あぁ、変な誤解されませんように……」
「何言ってるの、俊一?」
「いや、何でもない」
……いや、何でもなくない。
何故ならば、校舎前で祈っていた理由が……
「あ、可愛いーー!」
「あら、本当ーー」
「先生、結婚していたんですねー」
「え、本当ですかーー!?」
こういう事になってほしくなかったからだよ……
「あのなぁ……。こいつらは、とも……」
「とも……何ですか?」
「いや、何でもない」
あぶない……
つい、知樹に罪を被せる所だったよ。
もし止めずに喋っていたら、明日は多分学校にいないだろう。
……俺が。
「えー、言ってくださいよー」
「そうです、言ってください」
「だから何でもないって言ってるだろ。
それに変な誤解しないでくれよ。こいつらは、俺の子じゃないんだからな」
そう言って俺は、那奈と智を連れて職員室へ逃げ込んだ。
勿論、後ろからは……
「じゃあ、一体誰の子だって言うんですかーー!?」
……知るかっ!
「とーもーきー……」
職員室に着いた俺は2人を連れ、そう呟きながら知樹の元へと向かった。
「おぉ、俊一。2人とも、校舎内での反応はどうだったかい?」
「何か、俊一がすごいことになってたよー」
「……かんちがいって、こわいね」
智、その通りだ。
なので、その事件の発端となる人物を説教しなくてはな……
「知樹……」
「何だよ、俊一。ここまで来る途中で、何かあったのか?」
「あぁ、そりゃあったさ。
ここまで来る途中で、女子生徒達に変な勘違いをされたんだよ」
「あちゃー……。それは、お気の毒に」
……プチッ。
「お気の毒にだと!? 他人事の様に言うな、知樹!
お前が2人を連れて学校に行けば、
俺は変な誤解をされずに此処まで来れたんだぞ!?」
「まぁまぁ、そんなに怒るなよ。しょうがなかったんだからさー」
「しょうがなかったってなぁ……!」
知樹よ、俺は今猛烈に腹が立っている。
しょうがなかったとはいえ、俺の許可も無く実行に移すか?
せめて、俺に許可くらい……
「……なぁ、俊一」
「何だよ」
知樹は、ある方向を指差している。
そして、指差す先には……
「「うぅっ……」」
那奈と智が……泣いていた。
「あ……えっと、その……」
「ケンカは、いけないよ……」
「……すみませんでした」
智の泣きながらの訴えに、もはや謝るしかなかった。
「俊一。今後は、気をつけるように」
「……はい」
何か、完全敗北です。
「……あ、校長が来たぞ。俊一、席に戻れ」
「お、おう」
俺が凹んでいると、校長が職員室に入って来た。
なので、立っていた職員は各自席へと着く。
「……で、校長は期待通りの事をしてくれたな」
「あぁ。あれが校長の常識って奴なのか」
「あたまが……」
「せなかがいたいよ……」
職員室から出て、この一言。
それもそのはずである。
何故なら……
−「おや、知樹君。その子達は一体?」
「あぁ。今日は授業があるという事で、知り合いを連れて来たんですよ」
「ほう。ちょっと2人とも、来なさい」
「……でも」
「大丈夫かな……?」
前者は那奈、後者は智。
まぁ、不安になる気持ちは分からなくはないな……
「大丈夫さ。……多分。さぁ、行って来い」
「う、うん……」
知樹が言うと、2人はかなり、かなり不安そうに校長の元へ歩いていった。
「はーはっは……。いやー、随分と懐かしいものだよ。子供と間近で会うのは」
そして校長は那奈の頭を撫で、智の背中を叩いた。
「うー……」
「いたい……」−
まぁ、校長がやるんだからねぇ……
「とりあえず、教室に行こうか」
「あぁ、そうだな……」
前者は俺、後者は知樹。
何か、教室に行かなきゃずっとここで立っているような気がするし。
「さぁ、2人とも行くぞ」
「「う、うん……」」
どうやら、2人にとっての校長の印象がさっきの事によって決定してしまったらしい。
……校長、御愁傷様です。
……現在、2年1組の教室前。
「知樹、祈ってもやはり無駄なのだろうか」
「あぁ。おそらく、駄目だろうな」
「知樹、どうしたの?」
「いちどあることは、にどある……」
……智、お前は何歳だ。
本当に小学校1年生なのか?
しかも、そんな事言われたら祈れないじゃないか。
「じゃあ、入るか……」
そう呟き、いざ教室の中へ。
そして、結果は……
「可愛いーー!」
「如月先生のお子さんですか!? それとも、杉山先生の!?」
「それとも、お2人の!?」
分かってましたよ、はい。
しかも、最後のは一体何ですか……
まぁ、聞かなかった事にしておくが。
……お、流石に知樹にも効いていたようだな。
少し気分が和らいだ気がするよ。
「まぁ見ても分かるように、今日はゲストが2人いる。さぁ、自己紹介を」
俺の合図で、那奈の紹介タイムスタート!
「杉山那奈です。小学校2年生で、8さいです。それで……」
「杉山智です。小学校1年生で、7さいです」
お、今度はちゃんと自己紹介出来たな。
しかし……
「きゃーー!!」
「可愛いーー!!」
はぁ……
誰か、耳栓を用意してくれませんか?
男性陣もそう思っているみたいで、耳を塞いでいますよ。
「それじゃ、朝のHRを始める」
いつまでもこうしていると、朝のHRが潰れそうです。
……いや、本当に。
「……という事だ」
「起立。気をつけ、礼」
「さようなら」
うむ、良い返事だ。
横から見たら、小学生の号令に見えなくもないが……
「那奈ちゃん、智君、またねーー」
「また来てねーー」
そう言って女子生徒達は、教室から出て行った。
勿論、その時男子生徒達は耳を塞いでいたが。
……やっぱり、那奈達を連れて来る時には耳栓が必需品になりそうだな。
明日、買いに行くか……
「で、知樹。今日の感想はどうだった」
「前の生徒達の方が良かったかもしれない……」
「おいおい……。まぁ、俺も今日はあまり良くなかったが。
那奈と智はどうだった? このクラスの感想は」
さぁ、現代の小学校1・2年生の答えは如何に!?
「んー。わたしは楽しかったな。ここの人達、やさしかったし」
「ぼくはちょっと……」
うーむ、智の方はあまり良くなかったらしい。
……仲間だな。
「それじゃ、職員室に行きますか。……あ」
職員室という言葉で、2人は何か嫌そうな顔をしていた。
校長、どうやらもう印象が確定してしまったようです。
「那奈達は、職員室前で待ってるか? 俺なら早く出て来れそうだから」
俺が聞くと、2人は『そうする』と言った感じで頷いた。
どうやら、職員室は2人にとって最悪の場所になってしまったらしい。
まぁ、学生からしてみれば当然なんだけどな。
……俺の時は。
「それじゃあ、職員室に行きますか」
「……あぁ」
そう言い俺達は、職員室へと向かうのであった。
そして、職員室に入った2人は……
「じゃあ、さっさと仕事を片付けますかね」
「そして、急いで脱出するんだ。職員室から」
そう呟き、作業開始。
一応言っておくが、職員室はもう俺達にとって『魔の空間』と化していた。
……数十分後。
「それじゃあ、俺はこの辺で……」
「あぁ。那奈達の事頼むぞ」
「任せとけ」
そう言って俺は、職員室前で待っている那奈達と一緒に学校の外へ出た。
「那奈、智。これからは、職員室だけには入るんじゃないぞ」
「「う、うん……」」
はもってこの返事。
まぁ、職員室にはあの校長がいるからな。
それに、校長の印象は永遠に変わらなそうだし……
「それじゃ、帰りますか」
「うん、帰ろっか!」
「そうだねー」
とりあえず、俺は那奈達を家へ送ってやった。
子供だけで夜道を歩かせる訳にはいかないからな。
……まぁ、那奈がいるから安全と言えば安全なんだが。
「何か言った、俊一?」
「いいえ、別に、何も」
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