YUKINTAの小説展示場

 前々から小説を書いていたんですが、自信が無いのであまり人には見せないようにしていました・・^^; ですが、勇気を出して頑張っていこうと思います!
2009/10«2009/11 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »2009/12
     
どうも、YUKINTAです。……何か、6章が出来上がっていたのに
UPさせるのを忘れていました……。
なので、今UPさせていただきます!!
……うーむ、何かハイテンションやな、今日。

……では、本編に入りましょう。
1ヵ月後に学年末試験が迫っているので、またやばくなるかも……。
では、始まり!

【6章 坩堝】



はぁ・・・はぁ・・・これだけ一心に走ったのは何年ぶりだろうか・・・口の中に血の味がする。

左手を見ると、カフスを血が染めている。



縄を切ったときの傷意外に外傷は少なかった。

もう地下街からは出たと言うのに、動悸が激しい。

しかし、何故いとも簡単に脱出できたのだろうか。

迷路のような地下だって、時間はかかったがそう長いものではなかったはずだ。



今はそんな事より、これからを考えなければならない。

父がアレだけ危険な目にあっている今、会社は安全でない。

しかし地下から通じるこの通路は、会社に向かっている。



進むか戻るか。 ―戻る訳にはいかない。



わずか2日前に見たエレベーターは、まるで数年前の記憶のように感じられた。

静かに金属のパネルに触れる。すぐに扉が開いた。

自分のオフィスや社長室のある55階を指定すると、数秒後ドアが開いた。目の前には誰もいなかった。

不振な静けさだ。それはまるで、―自分を警戒しているかのごとく。

最悪の覚悟をして自動ドアの前に立ち、音も無く扉が横にスライドした。

・・・。誰もいない。カウンターにいるはずの受付係さえいない。

そのときだった。不意に視線を感じて上を見上げた。

・・・・・。

ここのところ、全く人と会話をしていなかった。そして今度も、向き合ったのは、人間ではなかった。

監視カメラが自分へと、真っ直ぐな視線を投げかけている。

ジリリリ・・・と、遠くで警報が鳴った。

「逃げろ。」彼の中で本能がそう命令した。

くるりと元来た方に向き直り、閉じかけたドアに飛び込む。

我に返った瞬間、後ろで自動ドアがロックされた。

ダダダ、と足音たちが近づいてくる。

―間違いない、自分は狙われている。言いようも無い恐怖と焦りに一瞬で自分は飲み込まれるのを感じた。

後ろは閉じたドア。前は壁。左から足音。右にあるエレベーター意外、彼に駆け込む所は無かった。

恐怖で自分が今何をしているのか分からない。何故これだけの事で恐怖心が煽られるのかも分からない。

足音に自分から向かって言って、これまでのことを打ち明けようとは、微塵も思わなかった。

狭いエレベーター内で一瞬のうちに思考すると、彼は今居るすぐ下の階のパネルを押した。

ドアが開ききる前に前へ飛び出す。

「フロア 3」

3階だ。屋上から地上へ逃げる地図を、一瞬のうちに頭の中で製作する。

― 父を殺そうとしたのはこの会社だ。

― そしてこの会社は俺さえも殺そうとしている・・・!

― 自分は、知ってはいけない深みを知ってしまったのだ。あの地下で何かが行われていたのだ。

― それを解明できるのは自分だけではないか。

一度は父を連れてこなかったのを後悔したが、今となっては違った。

大の大人1人を抱えて逃げるほどの体力を、自分は持ち合わせていない。



無意識に頭の中の地図をたどり、非常扉を抜け、広いテラスを横切り、建物の裏手の壁を這った細い通路を抜けて、排気口やダクトを足がかりに、地面に向かった。

2日ぶりに踏む大地は、心に希望を与えた。

―自分は今、大地を踏みしめている。父の財布にお金もあるのだ。

確証は無いが、切り抜けられる気がした。



彼は走った。そして薄暗い地下から抜け出した。

― 東京という“坩堝”に紛れ込んでいけば誰にも見つからないだろう・・・

          −−−To be continued−−−

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://yuuki822.blog33.fc2.com/tb.php/29-7dbece37

プロフィール

Author:YUKINTA
常日頃本を読んでいる奴。
ある日、『小説を書こう!』と決意する。
男で、年は10〜20のどれか。
座右の銘は、『秘密主義』。

注意:コメントを書いてくれるのは大変有り難いのですが、関係の無い事についてはあまり書かないようお願いします。自分が危険だと判断した場合、そのコメントは消してしまいますので。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
カレンダー
10 | 2009/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ