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どうも、YUKINTAです。
先週の土曜と日曜は、文化祭がありました。
毎年やっているんですが、今年はあまり出来が……
……って、これを言ったら学校の人達に申し訳ないですね。
ちなみに、自分のクラスはお化け屋敷をやりました。
人は結構来てたので、嬉しかったですねぇー。
……では、本編に入りましょう。
季節もそろそろ秋になる頃ですね。
秋と言えば、『読書』『食欲』等色々とあります。
あなたにとって秋は、どんな季節でしょうか?
では、始まり!
【city legend blue】
≪20章 着信≫
12月23日 午後10時20分
如月邸
………。
分からない。
何故自分が北欧に居るのか、何時になったら帰れるのか、彼女は何者なのか。
数字が羅列された紙切れを丸めて、小さなゴミ箱に向かって投げる。
そして、外す。
生まれてこの方キャッチボールなどした事がないのだから当然といえば当然だ。
もう一度為替のリストと睨み合う。
スイスに着てから10日が経ち、いくつかの金融会社に目星をつけた。
とはいっても、身分から言語、情報、資金にいたるまで、壁は高い。
大体、問題を起こした相手は自分の会社なのだ。
鼠が城を齧り倒すには時間と根気が必要だ。
兎に角、事件のあらましは国外で危険も少ないことも手伝い、露見して来た。
会社が巨額の裏資金をここスイスに預けている事、
その不正を見破った父が監禁された事、
そして自分がここに居ること。
そんな簡単、単純な流れが複雑に交錯し、自分を取り巻いている。
しかし、分からないのだ。
会社が使った銀行だとか口座が分からないのではない、その後が分からないのだ。
もし名探偵宜しく事件を見破って証拠を握ってもそれをどうしようと言うのだろう。
警察や裁判所に訴えて解決するならもうとっくに事は済んでいるはずである。
大体彼女はスイスまで来てカード残高を減らして何がしたいのかすら見えなくなくなってきていた。
いや、事件を解明すると言う目的は分かるが、その成功の糸口が見えないのかもしれない。
大体、彼女が言う父を消された、という事実だってその父親が今どうしているか分からない。
しかし、少なくとも先に進まなければならない。 今はそれしか出来ない。
目当ての銀行を突き止めて会社をゆすれるだけの証拠があると信じよう。
もうすぐ彼女は帰ってくる。
リストアップした金融会社を端から当たっていくという単調且つ無駄の多い原始的作業だ。
チカチカと携帯の画面が点滅する。着信-Ks
Ks、如月の略、彼女からだ。持ち物は取られてもすぐに身元が割り出されないように最新の配慮をしている。
「はい」
受け答えるより早く、対話と変わらない鮮明な音声で、電波の無効の彼女は息を上げながらも早口に喋った。
「例の銀行が分かったかもしれないわ」
良かった、いい知らせだ。
「でも、問題の有る事もあった、というか現在進行形であるの」
残念ながらいい知らせだけとは行かない。
「…どんな問題が?」
「…たった今、黒服の男に捕まりそうになってる事とか」
―キャッチボールのみならず、追いかけっこも自分の記憶に無い。
しかし走らざるを得ないのは、追われているのが唯一の頼み綱だからでもある。
彼は乱暴に部屋のドアを閉めると、閉まりかけのエレベータに飛び乗った。
---To be continued---
先週の土曜と日曜は、文化祭がありました。
毎年やっているんですが、今年はあまり出来が……
……って、これを言ったら学校の人達に申し訳ないですね。
ちなみに、自分のクラスはお化け屋敷をやりました。
人は結構来てたので、嬉しかったですねぇー。
……では、本編に入りましょう。
季節もそろそろ秋になる頃ですね。
秋と言えば、『読書』『食欲』等色々とあります。
あなたにとって秋は、どんな季節でしょうか?
では、始まり!
【city legend blue】
≪20章 着信≫
12月23日 午後10時20分
如月邸
………。
分からない。
何故自分が北欧に居るのか、何時になったら帰れるのか、彼女は何者なのか。
数字が羅列された紙切れを丸めて、小さなゴミ箱に向かって投げる。
そして、外す。
生まれてこの方キャッチボールなどした事がないのだから当然といえば当然だ。
もう一度為替のリストと睨み合う。
スイスに着てから10日が経ち、いくつかの金融会社に目星をつけた。
とはいっても、身分から言語、情報、資金にいたるまで、壁は高い。
大体、問題を起こした相手は自分の会社なのだ。
鼠が城を齧り倒すには時間と根気が必要だ。
兎に角、事件のあらましは国外で危険も少ないことも手伝い、露見して来た。
会社が巨額の裏資金をここスイスに預けている事、
その不正を見破った父が監禁された事、
そして自分がここに居ること。
そんな簡単、単純な流れが複雑に交錯し、自分を取り巻いている。
しかし、分からないのだ。
会社が使った銀行だとか口座が分からないのではない、その後が分からないのだ。
もし名探偵宜しく事件を見破って証拠を握ってもそれをどうしようと言うのだろう。
警察や裁判所に訴えて解決するならもうとっくに事は済んでいるはずである。
大体彼女はスイスまで来てカード残高を減らして何がしたいのかすら見えなくなくなってきていた。
いや、事件を解明すると言う目的は分かるが、その成功の糸口が見えないのかもしれない。
大体、彼女が言う父を消された、という事実だってその父親が今どうしているか分からない。
しかし、少なくとも先に進まなければならない。 今はそれしか出来ない。
目当ての銀行を突き止めて会社をゆすれるだけの証拠があると信じよう。
もうすぐ彼女は帰ってくる。
リストアップした金融会社を端から当たっていくという単調且つ無駄の多い原始的作業だ。
チカチカと携帯の画面が点滅する。着信-Ks
Ks、如月の略、彼女からだ。持ち物は取られてもすぐに身元が割り出されないように最新の配慮をしている。
「はい」
受け答えるより早く、対話と変わらない鮮明な音声で、電波の無効の彼女は息を上げながらも早口に喋った。
「例の銀行が分かったかもしれないわ」
良かった、いい知らせだ。
「でも、問題の有る事もあった、というか現在進行形であるの」
残念ながらいい知らせだけとは行かない。
「…どんな問題が?」
「…たった今、黒服の男に捕まりそうになってる事とか」
―キャッチボールのみならず、追いかけっこも自分の記憶に無い。
しかし走らざるを得ないのは、追われているのが唯一の頼み綱だからでもある。
彼は乱暴に部屋のドアを閉めると、閉まりかけのエレベータに飛び乗った。
---To be continued---
どうも、YUKINTAです。
遂に夏休みも終わり、2学期が開始しました。
一部では、8月の末に2学期を始めた所も在るようですが……
こちらは、毎年変更無しです。
夏休みが削られるなんて、悲しすぎる!!
……勉学の為ならば仕方ないんだけどね。
……では、本編に入りましょう。
MSNのニュースで見たのですが、
どうやら『Dr.コトー診療所』がまたやるようです。
もし本当ならば、楽しみですね。
自分、『Dr.コトー診療所』は毎回見てましたから。
では、始まり!
【city legend blue】
≪19章 余命≫
暗い部屋にスタンドだけをつけた広い診察室で、院長と呼ばれる白衣の男と彼は向き合った。
「具合はどうですか?」院長、ナースからそう呼ばれる施設の最上層にいるその白衣の男、『院長』の口調は、あくまで【普通の】病院のそれと変わらなかった。
「特に不自由は無い」患者、である彼も事務的な応答だ。
「なぜわざわざ私を呼び出してまで診察結果を?」彼は患者というよりも院長かそれ以上の身分であること、もしくはあったことを感じさせる。
「医者が患者の家族を呼ぶ時と、1人だけ時間外に呼び出す時に何を伝えるかは大体決まっている」白衣の男が言う。
「死期を察せよ、といいたいのか?」男は尋ねる。
「残念ながら、君の作家人生はそう長くない」
「隔離施設で毎日高ステロイド剤を投与され続ければ、そう長く生きられない事ぐらいは分かる」男は口だけ笑わせた。
「結果からいえば」白衣の男はカルテらしき紙束をめくった。
「胃癌、咽頭及び肝臓癌。心臓に達するのは遅くて…3ヶ月といったところか?」
答えたのは白衣の医者ではなく、男本人だった。
「君のことだ、ある程度知っているとは思ったが…」
「自分の体とは言えここまで把握しているとは思わなかった、か?」最後の言葉は男自身が引き受けた。
「何もかもお見通しだな。 俺の出番が無い。 加筆するなら腸にも移転あり、だ。後は全て…合っている」
「この際、数はかまわない。いくら転移が多くても景品も解決法も無いようだしな」患者の男は笑っていう。
「君と話しているとまったく飽きないな…むしろ冷や冷やする。 自分の心が見透かされているようで…」男は続けた。
「大学時代の専攻は法学と文学だと思っていたが…どういう事情か医学にもずいぶんと精通していたそうじゃないか。」
「今となってはその知識も生かされるのは文章の中だけだ…といっても今作は医療関係の小説を執筆しているわけではないがな…」
「是非その作品を読んでみたいものだ」白衣の男はすでにカルテを机に置き、男に向き合っている。
「その時は遺作として読むことになるだろうな…」男は皮肉な笑いを浮かべた。
「まったく、運命なんていうものは当てにならんな。まぁ、この俺でさえいつ自分が死ぬかは診察でも分からない。医療が進化し続けても運命は変わることは無い。」
「今お前が死んだら俺が院長になってやろうか?知識ならまだまだ健在だ。―最も、それも3ヶ月間の暫定院長だな…」
二人は一通りの話をし、一通りのジョークを述べると、部屋を出た。
机の上のスタンドが、ゴシック体でプリントされたカルテと、余白にペンで追記された『院長』の流暢な文字を照らす。
『癌、全身転移。 余命、約7日〜10日 』
---To be continued---
遂に夏休みも終わり、2学期が開始しました。
一部では、8月の末に2学期を始めた所も在るようですが……
こちらは、毎年変更無しです。
夏休みが削られるなんて、悲しすぎる!!
……勉学の為ならば仕方ないんだけどね。
……では、本編に入りましょう。
MSNのニュースで見たのですが、
どうやら『Dr.コトー診療所』がまたやるようです。
もし本当ならば、楽しみですね。
自分、『Dr.コトー診療所』は毎回見てましたから。
では、始まり!
【city legend blue】
≪19章 余命≫
暗い部屋にスタンドだけをつけた広い診察室で、院長と呼ばれる白衣の男と彼は向き合った。
「具合はどうですか?」院長、ナースからそう呼ばれる施設の最上層にいるその白衣の男、『院長』の口調は、あくまで【普通の】病院のそれと変わらなかった。
「特に不自由は無い」患者、である彼も事務的な応答だ。
「なぜわざわざ私を呼び出してまで診察結果を?」彼は患者というよりも院長かそれ以上の身分であること、もしくはあったことを感じさせる。
「医者が患者の家族を呼ぶ時と、1人だけ時間外に呼び出す時に何を伝えるかは大体決まっている」白衣の男が言う。
「死期を察せよ、といいたいのか?」男は尋ねる。
「残念ながら、君の作家人生はそう長くない」
「隔離施設で毎日高ステロイド剤を投与され続ければ、そう長く生きられない事ぐらいは分かる」男は口だけ笑わせた。
「結果からいえば」白衣の男はカルテらしき紙束をめくった。
「胃癌、咽頭及び肝臓癌。心臓に達するのは遅くて…3ヶ月といったところか?」
答えたのは白衣の医者ではなく、男本人だった。
「君のことだ、ある程度知っているとは思ったが…」
「自分の体とは言えここまで把握しているとは思わなかった、か?」最後の言葉は男自身が引き受けた。
「何もかもお見通しだな。 俺の出番が無い。 加筆するなら腸にも移転あり、だ。後は全て…合っている」
「この際、数はかまわない。いくら転移が多くても景品も解決法も無いようだしな」患者の男は笑っていう。
「君と話しているとまったく飽きないな…むしろ冷や冷やする。 自分の心が見透かされているようで…」男は続けた。
「大学時代の専攻は法学と文学だと思っていたが…どういう事情か医学にもずいぶんと精通していたそうじゃないか。」
「今となってはその知識も生かされるのは文章の中だけだ…といっても今作は医療関係の小説を執筆しているわけではないがな…」
「是非その作品を読んでみたいものだ」白衣の男はすでにカルテを机に置き、男に向き合っている。
「その時は遺作として読むことになるだろうな…」男は皮肉な笑いを浮かべた。
「まったく、運命なんていうものは当てにならんな。まぁ、この俺でさえいつ自分が死ぬかは診察でも分からない。医療が進化し続けても運命は変わることは無い。」
「今お前が死んだら俺が院長になってやろうか?知識ならまだまだ健在だ。―最も、それも3ヶ月間の暫定院長だな…」
二人は一通りの話をし、一通りのジョークを述べると、部屋を出た。
机の上のスタンドが、ゴシック体でプリントされたカルテと、余白にペンで追記された『院長』の流暢な文字を照らす。
『癌、全身転移。 余命、約7日〜10日 』
---To be continued---

